会社ができてもうすぐ9年目。最初の1年間は個人事業としてつるはら店を経営していたので、今年10周年になります。創業のきっかけは、後継者のいない薬局の経営をしてみないかという誘いがあったこと。ちょうど前の職場に限界を感じていて、自分の領域を広げたいと考えていた時期と重なり、思い切って独立しました。

きぼうでは1人ひとり、みんなが主役。勤務薬剤師時代にアイデアをぶつけても、すんなり通らず苦い思いをしたので、社員の意見はできるだけ取り上げ、アドバイスを付け加えて取り入れるするようにしています。

当社では介護資格を持った薬剤師を「在宅薬剤師」と名付けています。これからの薬剤師は現場を見て提案できるようにならなければなりません。往診同行してドクターの考え方を直接知り、その薬を出す根拠、残薬できちんと飲めているかどうかを確認する。この部分にこそ、薬剤師は関わっていけるのではないかと考えています。

ですから薬剤師にもヘルパーの実務者研修を受けてもらっています。それによって社会人スキルが磨かれて外部に目が向き、柔軟な見方ができるようになります。　
すると投薬窓口でも薬の話でなく患者さま本人や、患者さまの生活状態を見られる薬剤師に成長できるのです。

当社には幅広い資格支援制度があって、万一この業界を離れても、働いていけるような資格も取得できます。

当社に向いているのは、薬剤師以外の仕事も経験してみたいと思う人ですね。

研修を受けてもらうには時間もお金もかかりますが、大きな目で見ると会社の利益につながると感じています。

皆さんが就職先を探すときは、ぜひ実際に足を運んでください。その日だけではわからないかもしれないけど、そこで働く先輩方の人柄を見て欲しいのです。

調剤については基本的にどこでも同じです。だからこそ薬剤師が調剤業務以外に、どんな仕事をしているかを探してみてください。

代表取締役　円市正人