有限会社バイオケム
社員数6人の小さな会社ですが、世界中の製薬会社がお客様です。
薬学生の皆さんこんにちは。 いよいよ3月になり、寒さの中にも春を感じることが多くなってきました。 「小江戸川越」で知られる私たちの地元は自然も多く、都会の喧騒とはかけ離れたゆったりとした時間の中でのびのびと仕事をしています。(要するに"田舎"なんですが…) ファーネットでは異色の会社ですが、小さな規模で世界を相手に、面白いことをやっている会社です。少しでもご興味が湧かれましたら、是非一度会社見学にお越しくださいね。
プロフィール
弊社代表/村瀬は大学の工学部出身で、卒業後にメーカーの研究職を8年、営業職を12年経験していました。そして当時所属していた大手化学メーカーから、未利用の水産資源を有効に活用して製薬に有効な成分の抽出を命ぜられたのは、今を遡ること30数年前のことでした。未利用水産物資源とは、今でも石狩鍋の具になる以外はほとんど使われることのない、サケの白子のことです。そこから、製薬メーカーが必要としている硫酸プロタミンを抽出せよとの社命でした。 人工透析や外科手術時に必要不可欠な硫酸プロタミンというタンパク質ですが、製薬利用にあたっては本当に少量しか必要ではなく、それまではそれぞれのメーカーがそれぞれの会社で、わずかな量のために時間と労力を割いていました。それを一元化して一手に引き受けようというのです。 大変意義のあるプロジェクトではありますが、当時まだその抽出技術は確立されていなく、全てが手探りでのスタートでした。それでも日々の努力が実り、効率的な生成ができるようになりましたが、組織に属していたのではそこから先の夢も持ちにくく、この開発した技術をさらに突き詰めて高付加価値を創造し、世界中を相手にビジネスをするためにバイオケムは設立されたのです。
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ビジョン
それでは、私たちが抽出に取り組んでいる硫酸プロタミンや核酸DNAなどは、いったいどのような市場なのでしょうか?それは本当にニッチな分野で、製薬メーカーや健康食品メーカーなどには必ず必要な物質にもかかわらず、年間1,000kg程度しか採取できません。その程度の分量では、大手企業が進んでプラントを動かして精製するはずもなく、現状ではそれを専門に扱っている会社は、われわれを含めて世界中でわずか3社しかないのです。そのすべてが日本企業であることも特筆すべきことでしょう。その中でも私たちは一番規模が小さな会社で、社員も6人しかいません。しかし、天然物から未利用物質である有効成分を抽出・精製する技術開発に、会社創業前の昭和53年から取り組んできた私たちには、受注に即応できる可変性のあるプラントの設計を始め、抽出・精製のノウハウの蓄積があります。その技術的なアドバンテージと堅実な企業努力を続けてきた結果、世界の大手製薬メーカー上位10社すべてと取引をするまでに成長しました。 私たちは、決して大きな会社がいい会社だとは思いません。設立当初から、小さくても「いい会社」を目指して歩んできました。私たちは技術開発の分野で他社をリードしてきた会社ですので、私たちの考える「いい会社」とは、やはり高付加価値の商品を創造し続けられる会社のことです。そのためには現在の商品の特性を考えると、20人くらいの規模が限度でしょう。しかしそれでも今の会社の規模からすると3倍の増員になります。なかなか大変な道のりですが、反面その時のことを考えるとワクワクしてきますね。 これからバイオケムは、未使用資源の再利用により社会に貢献するという会社の理念をより突き詰め、今後はサケだけではなく、例えばニシンのように数の子にしか利用価値のない魚などから、血圧効果作用を持つたんぱく質等を抽出することに挑戦していきます。ヨーロッパやアメリカ製の商品が、新興国である中国製などに変わってきている現在、我々日本企業の持っている優れた技術で、さらに成長していきたいですね。実験や研究が好きな方なら、とことん面白い会社だと思いますよ。興味が沸かれたら是非一度工場見学にお越しくださいね。あなたのエントリーをお待ちしています。