薬局は病気の治療のみならず、予防から介護に至るたくさんの機能を持つことができます。

分業率が１５％にも満たなかった平成3年。門前薬局の出店が加速する中で、当社は人通りの多い街中への出店に舵を切りました。

目指したのは「薬局自体に患者さま・お客さまがついてくれる」こと。

OTCの充実や管理栄養士の配置、認知症ケアや在宅など、予防から介護に至るまでの生涯を通じてかかりつけとなれるよう機能を増やし、地域との結びつきを大切にしてきました。

これからも、健康・医療・福祉などで不安や疑問を抱いたとき、まず初めに相談していただけるような身近な存在でありたいと考えています。

◆出店よりも薬局機能の拡充

門前ではないので、特定の医療機関からの処方箋が約束されているわけではありません。

今では多い時で一日300枚以上の処方箋を応需する薬局も、オープン当初は1日20～30枚程度という状況でした。

地域の方に支持されること、そのための機能を付加していくことを最も大切にしています。

時間をかけて地域に根差していくスタイルのため、そもそもハイペースでの出店はできません。

毎年若干名の新しい方を迎えながら、余裕が出てくれば出店するという形を、4～5年に１度のサイクルで

行っていきたいと考えています。

◆一人ひとりが「薬局の顔」

OTCがたくさん置いてある＝機能に対する期待

OTCの相談に乗ってくれる＝機能を扱う人に対する信頼

こうした期待と信頼を培い、また末永く続けていってほしいからこそ、

当社は原則異動・転勤を行っていません。

社員一人ひとりが、患者さまから「◯◯さんがいるから」と言っていただけるよう、

「こんなことをやりたい」「こんな知識・技術を身につけたい」という想いを尊重します。