東京女子医科大学　附属足立医療センターは、東京女子医科大学の分院として教育・研究そして総合的な医療を行い、東京都区東北部の地域中核病院としての使命を担っています。250名あまりの医師と、430名あまりの看護師が勤務していますが、薬剤師は24名(うち卒後薬剤師研修事業（2023年度厚生労働省）4名）が在籍しており、この規模の病院としては少ない人数となっておりますが、院内の多くの部署から薬剤師の関与を要望され、人員と業務を拡大しているところです。栄養サポートチーム、緩和ケアチーム、感染制御チーム、褥瘡回診チーム、がん包括診療部などにおいて薬剤師がKey Personとして活動しています。

一方、各薬剤師が学会報告や院内外での講演・シンポジウム・研究会を積極的に行っているほか、また年間30名弱の薬学実務実習生に積極的に関わるなど、研究や薬学教育にも力を入れています。

2023年度からは厚生労働省　卒後薬剤師研修プログラム事業に参画し、2023年4月新入局者から教育を実施しています。

地域支援病院として地域包括連携、在宅医療などにも積極的にかかわることで、地域に根ざした大学病院の薬剤部のあり方を追求しています。

部　署                  業　務　内　容

医薬品安全管理室    医薬品安全管理責任者による院内医薬品安全の実地管理・指導教育、院内ラウンドなど

調 剤 室            外来処方せん調剤、入院処方せん調剤、外来服薬指導（抗がん剤・C型肝炎・成長ホルモン等）

臨床薬剤管理室   薬剤管理指導業務（心臓血管外科、呼吸器外科、外科、内科、整形外科、眼科、耳鼻咽喉科、産婦人科、乳腺診療部など）

麻薬規制薬管理室   麻薬管理・指導、向精神薬・毒薬等の院内規制医薬品管理

医薬品情報室・TDM室・治験・試験薬管理室

院内薬事監理全般、医薬品情報・副作用管理・提供、PMS評価・臨床試験・治験薬管理、TDM解析、適用外・禁忌・未承認医薬品評価、医療経済評価、電子カルテ機能開発・IOT支援部門

医薬品管理供給室　　薬品購入、在庫管理、各部署薬品供給、院内医薬品流通分析、医薬品品質管理

注射調剤室/在宅療養支援室　　注射処方せん調剤（個別セット）・化学療法レジメン実地管理部門

在宅移行患者注射処方支援・地域保険薬局連携支援業務

外来化学療法室　外来化学療法室における化学療法混合・化学療法指導・副作用コントロール、抗がん剤暴露対策等

製剤・試験研究室　　一般及び特殊院内製剤の調製・供給、薬剤業務新規技術研究部門

がん包括診療部支援　　がん抱括診療部支援業務（緩和ケア室・がん相談室・外来化学療法室・レジメン審査室・がんゲノム室）

臨床薬剤研修室　病院実務実習実地管理・見学受入、卒後薬剤師研修、育成管理業務、本学看護専門学校講義（薬理学）、各薬学部学生講義