ふれあい薬局グループ/㈱近畿予防医学研究所
藤村 泰子|京都薬科大学
薬剤師としての責任とプレッシャーを感じてほしい
私の職場では、スタッフ一人ずつに自分が主担当となる仕事が与えられています。私は入社3年目で店舗の中では一番若い立場ですが、一部の薬品の発注や精神のお薬の在庫確認などを任されています。受け持った仕事については「責任」が伴いますが、同時にその仕事において「発言力」を持つことができます。 担当している仕事については各担当者が最も熟知しているところであるので、各担当が主体となって意見をし、管理薬剤師はその意見を最も尊重してくれます。
また、仕事を分担することによって互いに仕事をフォローし合えるので、誰かが休暇を取った時も仕事が回らなくなるということはありません。一人一人がしっかりと薬局を支える柱となりつつも、自分自身もスタッフのみんなに支えられていることを実感しています。
責任を持つということは、常にプレッシャーが付きまとうということです。時には仕事でミスをしてしまったときには、自分を責めてしまうこともあります。しかし、先輩方は優しい言葉をかけてくれるので、次こそは失敗しないようにしようという前向きな気持ちになれます。周りが一人一人の能力を信じて見守ってくれているので、良い意味でのプレッシャーとなり、もっと薬の知識を学び、活かしていける薬剤師になりたいと思っています。
特に、私の勤務しているふれあい薬局山城店は、公立病院の門前薬局で、小児科や耳鼻科などの普通の薬局では取り扱うことのない薬品も取り扱っているので、スキルのある薬剤師を目指すには最適な環境だと感じています。
皆さんは6年制の課程で、薬局実習や病院実習を経験されてきたと思いますが、実際に薬剤師として働き始めた時に、是非、実習の時とは違う薬剤師としての責任とプレッシャーを感じていただきたいと思います。
心を閉ざし気味の患者様の心を開かせ、話を聴き出すのは思う以上に難しいですし、薬業界では新薬が次々と開発されてくるので、常に勉強しなければなりません。しかし前向きな姿勢があれば、プレッシャーは意欲へと変換されます。
最初は分からないことばかりだと思いますが、1年目2年目のうちに分からないことは周りの先輩たちから学んで吸収していってください。また、薬局は周りの医療機関の立地によってかなり雰囲気や学べることが異なってくるので、1店舗だけでなく、グループ内の店舗をいくつか経験してみるのも良いと思います。 是非、明るく意欲ある薬剤師になってください。