ふれあい薬局グループ/㈱近畿予防医学研究所
堺 晋一郎|第一薬科大学
人と同じことをしていては、生き残っていけない時代がやがて来ます。
私は京都出身。長男なので地元で働きたいと、この会社を選びました。父は薬剤師ではないのですが、薬科大学を卒業していて「これからは資格の時代だし、薬剤師に挑戦してみたらどうだ」とすすめてくれました。
働き始めて、自分に向いている仕事だなと感じています。やはり、親の意見には一理あるなと・・・。
薬剤師は、最後に患者さまに対応する医療人。常に患者さま目線で、ドクターと患者さまの橋渡しをしなければなりません。巧みな会話力で患者さまの思いや、不安を聞き出す能力が求められます。
私の働く白梅店は、クリニックビルの3階にあります。そこからの処方せんのほかに、3カ所の施設へお薬を届けています。施設の患者さまには、コミュニケーションをとるのが難しい方もいらっしゃいます。
お渡しする薬が間違っていても、訴えてくれないので、ドクターとの連携を深め、変化を見過ごさないよう細心の注意を払っています。
薬剤師は女性が多い仕事なので、どうしても男性には責任の重い役割がまわってきます。
現場では必ずしも、年功序列というわけにはいきません。年上の人に指示を出さなければならないこともあるでしょう。私も現場での仕事にもう少し自信がつけば、会社の経営にも係わっていきたいと考えています。
現在、薬剤師は引く手あまたの状態ですが、それにおぼれていてはいけないと思います。しっかり目標を設定した上で、取り組んでいかなければなりません。
私の理想は、患者さまに顔と名前を覚えてもらえる薬剤師。この髭も会社が大目に見てくれているので、覚えてもらいやすいように伸ばしているんです。スタッフからも信頼され、いてもらって助かる、と言われる存在を目指しています。
休日は、ふたりの子どもたちと過ごすことが多いですね。妻も薬剤師なのですが、もうすぐ育休を終えて職場に復帰する予定です。子どもたちの世話も、できる範囲で手伝っていきたいと考えてます。