株式会社カタノ薬局グループ
北村優美|北陸大学
高齢の患者さまのいろんなお話を、時間がある限りお聞きしています。
私はドラッグストアで5年間働いた後、カタノ薬局に来てまだ1年目です。それ以前にも東京や福井の調剤薬局で働いていましたが、ドラッグストアではOTCの販売が中心でした。OTCは健康保険に入れない人たちも買いに来られます。外国人やリストラにあって収入のない人など、それだけに効果や価格についてシビアでしたね。
調剤を一生の仕事として続けるのは、それなりに意義のあることだと思います。薬の進歩の過程がよくわかりますし・・・。私は途中で5年間途切れてしまったので復帰したとき、糖尿病の薬などはさっぱりわかりませんでした。今が調剤薬局に戻るリミットだったと思います。
はたけなか店は95%が門前医院からの処方せんです。ドクターとはよく連絡を取り合っているので、疑義照会もやりやすいです。またドクターと相談して使う薬を絞ったりもしています。
大きい薬局では処方せんを「さばく」という感じになってしまいますが、うちのような薬局ではお馴染みさんが多くなります。楽しい話、寂しい話、いろいろありますが、時間がある限りお聞きするようにしています。高齢の患者さまのお話を聞いていると、皆さんそれぞれに人生を楽しんでいるなぁと感じます。
私のリフレッシュ法は、馬に乗ること。小さい大会に出場したこともありますよ。休日は精華町まで愛馬に会いに行きます。最近、一大決心をして馬を買ったんです。ですからしっかり働かないと・・・。
現場では、忙しいときほど「早く、早く」と思わないほうがよいと思います。無理をしてミスをすると、リカバリーするほうが余計に時間がかかってしまいます。監査を2回行うという当社の方針もそういったことから。
遅いと苦情を言われる患者さまもおられますが、正確に落ち着いてやることが大事です。結局そのほうが患者さまのためになるのではないでしょうか。