薬局
ダイドー薬品株式会社
田邉一尊|名古屋市立大学
「どんな処方せんも引き受ける」ひとつずつ取り組むごとにやりがいを感じます。
私は大学院修了後13年間、製薬会社の研究所や
マーケティング部門などで仕事をしてきました。
製薬会社時代は患者さまと直接触れ合うことがなかったので、
転職した当初は少し戸惑いましたが、今では患者さまとのやりとりを楽しんでいます。
当店は慢性疾患の方が多いので、処方せんの変化がないかに注意して、
体調に変わりはないかなどを聞くようにしています。
このあたりは古い民家が多く高齢者の方も多いので、
時間があるときはじっくりとお話相手になることもあります。
処方せん通りに正確に迅速に、薬をお出しすることは
薬剤師の基本ですが、薬剤師を自分の人生をかけた仕事とするなら、
常に最新の情報をつかむことはとても重要だと思います。
たとえばガン用の麻薬にはどんなものがあるか、
新しい治療法や薬についてなど……。
当社に来て5年の間に3つの学会で発表しました。
その他にも年1~2回発表の機会があります。
最近、地域包括ケアが注目されていますが、
さまざまな職種のチームワークの中で、
薬剤師の存在感が薄いなと感じることがあります。
在宅の患者さまの場合、私たちが医師とはちがう曜日に訪問したり、
訪問看護師と連携するなどして、
もっと薬剤師が活躍できるように工夫していきたいと考えています。