一般社団法人 東京メディエール
篠崎 祥子|東京薬科大学
地域のみなさまに必要とされる存在であること
私は30年前に新卒でユニオン企画に入社し、現在は志村薬局の薬局長を任されています。
当社は民医連の薬局として地域の患者さまからの要望を受けて、地域の方々の支援を得ることで成り立っている薬局です。民医連に加盟している当社の特徴は「職域を越えたチームワーク」があることです。
ケアカンファレンスでは、医師・看護士・ケアマネージャー・ヘルパー・福祉用具のレンタル会社など、様々な職種の人が一堂に会して、一人の患者さまに対するカンファレンスを行ないます。調剤室を出て、チームの中で薬剤師としての職能を最大限に活かし、患者さまの健康作りに貢献していると感じられることが多いです。
学生時代の実習の際に、大きな病院の門前薬局より当社と同じくらいの小さな規模で地域に根ざしている薬局のほうが「対社外とのチームプレー」が取れることを学び、当社に入社を決意したポイントでもあるので日々やりがいを感じています。
やりがいを感じるとともに薬局長としての自分の役目はなんだろうか、薬剤師として成長できているのだろうかと常々考えております。
カンファレンスで意見を求められることも多く、たくさんの知識が必要になります。
日々勉強をしておりますが、資格取得や講座の受講費用など会社が負担してくれます。e-ラーニングで学びたい教材を受講出来るので、私も今までたくさんこの魅力的な制度を利用してきました。
「知識を増やすのは患者さまのため」と考える人、働きながら学びたい人にはとても良い環境だと思います。
また、地域の患者さまとの交流も活発です。私たちは誰でも安心して医療を受けることの出来る地域医療の発展を願っており、この思いを同じくする「健康友の会」を通じて、地域のみなさまと「健康づくり」に取り組んでいます。
以前開催した「健康友の会」では、みなさんに分かりやすくお薬のことを理解してもらうために手作りの紙芝居をしました。
参加者の方はとても興味をお持ちになり、たくさんの質問をいただいたのですが、その中で、健康食品のことについて質問されたときに、「広告の謳い文句よりいつも良くしてくれる篠崎さんのほうを信頼します」と仰っていただいたことが非常に嬉しく思いました。私の一言が患者さまの考えを変え、健康増進に協力できたという喜びが、薬剤師冥利に尽きるとやりがいを感じました。
また当社はベテランの薬剤師が多く在籍しています。とても面倒見が良い人が多く、新人指導も全員参加型で行っています。
当社には頼れる先輩がたくさんいるので新卒の方も安心して学べる環境があります。
新人指導の具体的な取り組みとしては、毎日の朝礼で勉強の成果の報告をしてもらったり、チェック表に沿いながら進捗状況を相互に確認したり、月に一度の個別面談フィードバックで現状の問題や悩みを引き出し解決策を導いたりといったものがありますが、一人ひとりが成長していくためのフォロー体制が当社にはしっかりと根付いています。それがスタッフが成長意欲を持ち、やりがいを感じながら長く勤める理由だと自負しています。
多くの仲間と長く一緒に働けることは自慢できることですね。働きながら薬剤師として成長したいというみなさんの熱意を受けとめ、全力でサポートしていきます。