薬局

株式会社アポロン

三科|日本大学

アポロンで働いて感じたこと

私が株式会社アポロンに入ったのは4年前でした。その前は実習先だった大学病院の門前にある薬局に新卒から勤めていました。その薬局で7年働く中で薬剤師として在宅業務にも携わりたいと思うようになりました。しかし、在宅に関わる薬剤師がごく少数で関わることが難しかったため、当社に入社を決めました。

 

当社に入社してからはすぐにやりたかった在宅業務に関わることができました。今まで在宅業務に取り組んできた中で、辛かったことは処方提案が受け入れられなかったときのことです。末期がんの患者さんに、バルーンポンプを使って麻薬を皮下注射していました。そのうち副作用がでてきてしまい、私は麻薬量を少なくするよう提案しましたが、医師の処方は変わらず、副作用に悩まされたまま亡くなってしまいました。違うアプローチをしていれば、もっと安らかな最後を迎えさせてあげられたのかなと悔やみました。

 

逆に一番嬉しかったことは、ある高齢の患者さんの治療をしていたときのことです。その患者さんは錠剤を飲めていましたが、加齢のため徐々に飲み辛くなってしまいました。粉にしましょうかと、ご家族と相談しながら患者さんに合わせて処方提案をしていきました。その患者さんは半年後に安らかにご自宅で息を引き取ったのですが、その時、ご家族に「半年がすごい穏やかで、とても良い時間でした。」と言っていただけました。看取りまで患者さんと接することができ、その結果患者さんや患者さんの家族の方から喜んでいただけるのを直接感じ取れるということがとても嬉しく、私の一番のやりがいになっています。

 

普段仕事をする上で気をつけていることは、コミュニケーションのとり方です。例えば、まとめて質問をしてしまうと嫌な思いをされる患者さんもいらっしゃるので、一度に聞かずにうまく会話の中におり混ぜて、世間話もするようにしました。あまり話したくという方には慣れるまでは、徐々に距離感を縮めながら無理には話さないで、信頼関係が築けたらお話をしていくといったような工夫をしています。お薬の管理に関しても、カレンダーに直接貼って管理したり、日付の概念がない患者さんには、上から順番にセットして飲めるようにし、残薬の確認をします。私たち薬剤師は週に1,2回しか訪問できないので、訪問看護師さんやヘルパーさんと協力して、残薬の確認や患者さんの体調管理などをチームとして取り組んでいます。

 

今後の目標はターミナルケア(終末期医療)を、より深く学んでいくことです。私の父が癌で亡くなっているということもあるのかも知れませんが、緩和ケアの勉強をすることで、患者さんがより良い最後を迎えられるように在宅医療に貢献していきたいと思います。

 

現在、是政店には薬剤師が10人おり、広々とした環境で個性豊かな仲間たちと仕事をしています。在宅業務に興味のある方、患者さんとコミュニケーションを取ることが好きな方や、自己研鑽したい方などは当社に向いていると思います。会社から研修費用の補助も出ますよ。勤務時間は日により、定時で帰れるときもあれば、お薬を届けてくださいという依頼があれば残業することもあります。また、社用携帯は24時間持ち、患者さんに対応しています。高齢の患者さんは朝早くに電話がなることはありますが、夜遅い時間や、土日の連絡というのは、常に予想される問題には対処をしているので、ほとんどありません。

 

 

 

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法人名
株式会社アポロン
担当者名
鏑城 正則
住所
〒184-0014
東京都府中市是政5-11-10
電話番号
042-362-3954
URL
http://www.apollon.ne.jp/
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kaburaki@apollon.ne.jp