地域医療づくりのためにできること。
患者様への想いを軸としたキャリア。
株式会社ファルマステップ(東京都)
代表取締役社長:三浦輝久
本社:東京都 出店エリア:東京都/神奈川県/千葉県 店舗数:13店舗
創業:2017年
2017年創業した若い会社。三浦社長が、長年勤めてきた会社の在宅部門を中心に、複数の薬局を譲り受けると同時期に、CHCP(株式会社地域ヘルスケア連携基盤)の地域医療づくりの考えに協働するネットワークの考え方に賛同しグループ会社の1社となったのが株式会社ファルマステップ。予防医療、健康の維持・増進が地域医療の原点で、そこから派生してくる在宅医療など地域のニーズに合わせた薬局づくりを真剣に考えている三浦社長のこれからの薬局への想いを聴いてみた。
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薬剤師として活躍されたきっかけはどのようなことですか?
北里大学卒業後、製薬企業に勤務しました。仕事に対する不満を持つどころかやりがいを持ち楽しく仕事をしていましたが、企業組織でキャリアを積むことに疑問を持っていました。漠然とした考えだったのですが、直接的に医療と関わること、薬局を自分で持ちたいという気持ちに駆られた感じですね。調剤薬局の分業が進む中、在宅医療への取り組みがまだまだこれからという時代だったのですが、長年勤めてきた会社が無菌調剤を持ち、多くの在宅患者様を受けていたその当時は先を走っていた会社でした。地域に根付いて薬局を運営する上での医療人、薬剤師の在り方を学び、多くの勉強をさせていただきました。
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社長就任の経緯はどのような流れですか?
前職の会社では独立することを希望して入社していたこともあり、分離して経営していく機会が出てきたことがきっかけです。長年働き、私の希望していた経営という話になるのに時間はかかっていますが、前職では地域医療に対する考え、地域医療づくり、在宅、予防医療など保険薬局や薬剤師の土台を築くことができたと思っています。経営に携わるまでに、時間の長さは関係ありませんね。前職から3店舗を譲り受けて運営し始めた頃は、調剤、在宅と現場に出て私が理想としている薬局づくりに薬剤師として頑張っていましたね。従業員も前職から一緒に働き、私の気持ちをよく理解している仲間だったので仕事も順調でした。店舗も増えていき短期間でここまでの会社に成長できたことは嬉しいことです。もちろん苦労もありましたが、しんどさを感じることなく順調にここまで来たと思っています。やりたいことがあれば、しんどさは感じないものです。
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CHCPのグループに入られたのはどのような流れですか?
手短にまとめて話をすると、これまでのキャリアで、様々な方々との出会いがありました。CHCPへの参入はその出会いの一つですね。CHCPの会長である武藤先生は、医師であり地域医療づくりを真剣に考えていらっしゃる方で、在宅医療に関わる仕事を通して武藤先生との出会いがあり、考え方に共感し協働の気持ちが強くグループ参入を決めました。CHCPのグループは保険薬局だけでなく病院のグループ参入も始まっています。地域医療づくりは、これから益々進んでいくことになります。私と同じように手をあげてグループに参入される会社や病院はどんどん増えてくるでしょうね。在宅医療、予防医療は地域連携が要となり、この連携の中で患者様のサポートになることを真剣に考え、より良い薬局づくりをしていきたいと思っています。
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これからの薬剤師に思う気持ちはありますか?
資格取得ができるから薬学部を選んでいるのは、今も昔も変わらないのかもしれませんね。私は、薬学部を卒業し製薬企業を選択しています。薬学部卒でなくても薬剤師の資格が無くても働くことができます。そして、そのような環境から社会人をスタートして、働いていくうちに薬剤師としてやっていきたいと気持ちが芽生えています。だから、医療人としての気持ちが薬学生の時に無くても、働いてから芽生えてきても何も問題はないと思います。働きながらいろいろな感情が芽生えてきます。ただ、自分の考えと合わない仕事や会社を選択することは避けた方がいいですね。最初に入社される会社は慎重に選択してもらえたらと思っています。
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三浦社長のキャリアの軸は何ですか
患者様を思う気持ちですね。患者様にできることは何かを考えて、常に実現に向けて行動してきました。これからも同じ気持ちで動いていきたいと思っています。患者様にできることを真剣に向き合って考えていると、いろいろな考えが出てきて、できることが生まれてきます。そして軸にしている気持ちをブラさずにいると、偶然が必然となり同じ想いの人と出会えたり、師事する方と出会えたり、仕事が増えていきます。患者様を思う気持ちを、一緒に働いている従業員には伝え続けています。すぐに私の想いが伝わらないこともありますが、伝え続けていかなければ私の理想としている薬局、地域医療づくりはできません。そして、会社も存続し続けられなくなります。また、店舗展開を進めていくことが全てでは無いですが、当社が考えるニーズと合致することがあれば店舗展開もしていきますし、そのニーズに合わせた薬局づくりをしていきます。賛同いただける薬剤師や薬学生との出会いを楽しみにしています。