常にポジティブでいること
ネガティブだと何も生まれない
有限会社関西医療福祉サービス(大阪府)
代表取締役 網田昌子
本社:大阪府 出店エリア:大阪府 店舗数:1店舗
設立:1993年 従業員数:8名
バイタリティがあるという言葉が似合う、前向きで素敵な網田社長。いつお会いしても明るい笑顔で対応してくださる社長のお考えや、今後について聴いてみた。
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薬局の経営者になった経緯を教えてください
他界した父から譲り受けた会社になります。私は薬剤師ではなかったのですが、製薬企業で経理の仕事に就いていました。これはたまたまですかね。父が病院の立ち上げや特別養護老人ホームホームを立ち上げるなど、医療・介護施設の経営・運営をしていたことから、施設の入所者の皆さんのためにご利用いただける保険薬局も立ち上げていました。当時は、介護施設などはまだまだこれからという時代でしたので、当社のエリアでは初めてのことだったと思います。親のことを言うのもなんですが、先見の明があったのでしょうね(笑)。
そのような経緯から、父の他界後に専業主婦だった私は、会社を引き継ぎました。 -
引き継がれても、わからないこともあり勉強など大変ではなかったですか?
製薬企業にいた頃から、父の会社の経理も手伝っていたこともあり、数字のことは理解をしていました。ただ、薬局運営のための法律などは勉強しなければならないですし、まだ施設在宅を現在のようにやっている会社も少なく、多くの患者様を受けていたので、薬剤師の採用の面で苦労しましたね。こればかりは、自分が勉強して寝ずに頑張ってもどうすることができなかったですからね(笑)。
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社長はなぜバイタリティ溢れる感じなのですか?
楽しいからですね。凹んでいても仕方がないじゃないですか。できないと思ったらそれまでですしね。ネガティブに考える人を好きにはならないので、自分がそうなったらおしまいですね。困難なことは、生きていればたくさんあります。やりもしないで、やり切らないまま「できない」と言っても仕方がないので、とにかく前向きになんでもやり遂げようとしなければならないですよね。そうやって考え、行動しているのが私は好きなんです。負けたくないですよね(笑)。
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薬剤師の採用に苦戦されてきましたが、現在はどうですか?
徐々に薬剤師の雇用も安定しています。ただ、在宅件数や今後の対応などを考えるとまだ必要としています。
正直なところ、薬剤師が入社しては退職しての繰り返しではありましたね。それを繰り返しながら今では良い人が残ってくれて、嬉しいですね。良い人っていうのは、ポジティブな人です。それは、前向きに話ができて、私が声をかけてもちゃんと応えてくれる人で、一緒に考えてくれる人です。そんな仲間が一緒に働いてくれています。感謝ですね。 -
これから先、会社(薬局)はどのようにされていきたいですか
在宅業務の強化が、しばらくの目標であり課題であります。当社のエリアだけではなく、この課題は今しばらく続くことだと思います。その先は、どうでしょうね・・・、次世代がつくる薬局になるので、任せられる人材を育てていくことでありますかね。ただ、まだまだそれは先の話なので、薬局にとらわれずにニーズに合うことを探し事業展開したいと思っています。月並みではあるかもしれませんが飲食サービスとかね。
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先代の社長のイズムが、網田社長に流れていますね
そうなんでしょうね。薬局として店舗を拡大してきたわけではないですが、まずは薬局内を良くするために、機械化や在宅システムを取り入れ、様々なことを考えてきましたし、従業員にまずは還元できるように利益や売上を考えてきました。薬局内のことは、薬剤師に任せて、私は社長としてビジネスをどうしていくか、従業員を守るために何をしていけばいいのかを考え行動するようにしています。じっとしていられないのでしょうね。もちろんのこと、患者様へのサービスも考えていますよ。
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どのような薬剤師と働きたいと思っていらっしゃいますか
ネガティブな人とは働きたいくないです。陰でコソコソ悪口を言ったりする人は特に嫌です。言いたいことがあれば、正面を向いて言ってくれる人が良いですね。私は、言いたいことがあれば、しっかりと対峙して伝えます。伝えること、注意することは、好きな相手であり期待するからこそです。従業員と向き合って、楽しく目標を持って前に進みたいと常に思っています。