Topics 現場取材!インタビュー特集

在宅医療を頑張る薬局特集!

エスマイルの在宅は「地域医療」がテーマ。

「えがお」をお届けする取り組みのひとつです。

  • 在宅医療は特別なことではありません。地域を支える医療のひとつです。

  • 人を大切にし成長に沿った人材育成制度なので、若いときから在宅医療にも挑戦できます。

  • スズケングループの一員として介護サービス会社と連携し、幅広いサービスを提供。

入社後すぐから在宅医療の現場に飛び込んだという、2年目の若きエース。訪問しているのは1週間に一つの施設ですが「患者さまやスタッフの方とお会いすると、直接様子が見られるのがいいですね。それに外に出るのは気分転換にもなります」と話す羽田野晃さんに、エスマイルの在宅医療への取り組みについてお聞きしました。

  • Q会社としての在宅医療への取り組み状況を教えてください。
    A

    エスマイルは広島県をはじめとして、中国地方で130店舗以上の調剤薬局を展開している会社です。そのうち約30%の店舗で対応しており、今後、在宅医療サービスの専門性を高めていきながら、介護サービスを提供しているグループ会社のサンキ・ウエルビィと連携し、薬の相談・健康教室・市民講座なども行っています。

  • Q普段の在宅医療の様子を教えてください。
    A

    ①この日はグループホームへ。お薬や必要な書類を持っていきます。

    ②こちらではホームにお伺いしてから、患者さまごとに薬を用意します。

    ③患者さまの体調や、薬についての要望をお聞きすることも。

    ④患者様への対応のあとは、施設のスタッフさんと打ち合わせ。主に薬についての情報交換。

  • Q在宅医療について独自のお考えを持っておられるそうですね。
    A

    高齢化が進む中、地域医療を支えることは大きな社会的課題といえるでしょう。へき地であっても、都会と同水準の医療を受けられる環境を整えたい。エスマイルはこうした思いから、これまで積極的に離島や山間地への店舗展開を行ってきました。
    他ではできないへき地医療に取り組んできたエスマイルでは、意識して在宅医療を広げていくというより、患者さまの要望に応えていったら自宅にお薬を届けていた、という感じなんです。さまざまな地域で暮らす方々が、不利な扱いを受けることがないようにするのが、私たちの責務と考えています。
    最近は薬学生にも、へき地医療に興味を持つ人が増えているので、会社としても期待しているところです。

  • Q会社をあげて在宅医療の推進に取り組んでおられるのですね。
    A

    エスマイルの事業の柱は、調剤事業、セルフメディケーションの推進、在宅医療の3つです。
    地域密着型の医療企業として、社内に在宅推進課を置き、「エスマイルだからできること」とは何かを考えながら、主治医の先生やケアマネージャーと連携しながら、邁進しています。広島、岡山、福山の拠点薬局に「クリーンベンチ」整備を行うなど、安心して生活できる在宅医療に積極的な取り組みをしています。在宅医療は一度始めたら、途中で止めるわけにはいきません。ハード面、ソフト面とも整ってきた今、患者さまのために何ができるかを本気で考えながら、焦らずじっくり取り組んでいくつもりです。

  • Q新人薬剤師も介護に関する研修を受けるそうですね。
    A

    ススゲングループに属する当社の強みは、グループ内に介護サービス会社「サンキ・ウエルビィ」があること。スズケングループでは、薬局事業、医薬品卸売事業はもちろん、製造・販売、物流、介護サービスなど健康創造企業として、ネットワークを最大限に活かして時代のニーズを先取りした事業を展開しています。
    介護サービス専門会社には、ヘルパーやケアマネージャーがおり、薬剤師と他職種との連携がよりスムーズに行えます。他職種の方々は意外に、薬剤師の役割をよく理解していないことが多く、これは薬剤師側からも同様で、お互いにわかっていないことが、まだまだたくさんあります。
    同グループ内の企業というメリットを活かして、新人薬剤師も関連会社の新人と一緒に、介護の研修を受ける事によって、とっさの介助や利用者様の安全を確保する動作やこつを知っているだけでも、現場で役立つと考えます。
    これからの医療業界で、薬剤師は何が出来るか、薬の調剤だけでなく何かプラスαを身につけていくと良いと思います。

    育ててもらった地元への恩返しです、との想いを胸に今日も在宅医療に取り組む

  • Q在宅医療にたずさわる薬剤師の心構えはどのようなものでしょうか。
    A

    薬局の薬剤師は、窓口で「ありがとう」と言ってもらえます。しかし、在宅医療の現場では、一歩踏み込むことで「ありがとう」に加えて、患者様に安心や信頼感を感じて頂ける現場なのです。
    現在、高齢者は多くの診療科を受診し、薬を多く服用しているために全ての薬をひと目で分かるように残薬数を記しておく、配薬情報提供書などを利用し薬情報を薬剤師が一元管理することが求められています。また、薬物有害作用を防止するために副作用の確認を行う必要があり、その中には副作用の環境等確認する事から体調管理を行う事も必要です。薬剤師は薬の知識は豊富ですが、認知機能を含めた体調管理について実施できていない現状があるため、体調管理について知識をもち、確認できる能力が求められています。豊富な知識をもち患者様に信頼される薬剤師を目指す事が今後の課題です。