Topics 現場取材!インタビュー特集

在宅医療を頑張る薬局特集!

アペックスの在宅医療には「無限の可能性」があります。

患者さま本人とご家族にとって、現場の薬剤師が「これは必要だ」と思うこと、それが患者さまのためになることであれば挑戦できる会社です。あなたの思う在宅医療をカタチにしよう!

  • 在宅を始めて20年以上!地域になくてはならない存在の薬局です。

  • やり方は自由!患者さまのためになることは何かということを軸に、人それぞれにやり方を一任しているので、無限の可能性が広がっています。

  • 在宅専任の薬剤師を選択することも可能です!やりたい人にはどんどん任せるのが当社のやり方です。

アペックスに入社して9年目の高野さん。訪問看護師をしている母親から「訪問看護を受ける患者さまは、誰も薬の管理をしてくれる人がいないんだよ」と言われたことがきっかけで、就職活動の際は「在宅に携わりたい!」と思っていたそうです。そんな高野さんの取り組む在宅医療についての話を聞きました。

  • Qアペックスが取り組む在宅医療の特徴は何だと思いますか?
    A

    「在宅の仕事はここからここまで」といった決まりごとがありません。現場の薬剤師がそれぞれ“患者さまのためにこうした方が良い”と考えたことを取り組み続けてきた結果が、今の当社の在宅に取り組む形を作っていると思います。患者さまにとって必要だから薬を届ける、患者さまのために必要なことをする、といったシンプルな理念の下『在宅医療における薬剤師の無限の可能性』にチャレンジできることが弊社における在宅医療の最大の特徴ではないでしょうか。

  • Q在宅における薬剤師の役割とは何だと思いますか?
    A

    「薬剤師であること」。これに尽きると思います。なぜ多職種連携に薬剤師が必要なのか、薬剤師にどのような役割を求められているかを考えると、必然的に誰よりも薬の知識があることが最も必要であるという答えが浮かびました。身の回りの世話をしに行くホスピタリティ溢れる薬剤師といった一面ももちろん必要だと思います。けれど、一番大切なことは私たち薬剤師が薬の構造を考えアセスメントして「この薬はどのような利益をもたらして、不利益はないだろうか、患者さまがより良い状態になるだろうか」を判断することが、在宅医療における我々薬剤師の使命だと思います。

  • Q高野さんが在宅医療において意識していることはありますか?
    A

    往診同行のときに、医師から受ける質問をあらかじめ予測を立てておくことです。訪問に行く前にカレンダーにセットする準備を行ないますが、その際に同時に「この数値おかしいな。この薬を飲んでいるからこの人には浮腫みをチェックしよう。この薬を先週出したから排尿には問題がなかっただろうかもチェックしよう。」とあらかじめ予測を立てて訪問へ向かいます。自分が気になることは、必ず医師も同じことを気にするはずです。ですので、往診同行の際にも医師が患者さまに質問していることについて聞き耳を立て、聞かれたらすぐに答えられるようあらかじめ回答を準備しておき、即座に問題が解決できるように努めています。

  • Q医師との関係性を良好にするために取り組んでいることはありますか?
    A

    基本的には医師それぞれの特徴に合わせますが、アセスメントの結果服薬によるリスクがベネフィットを明らかに上回る場合は提案します。その際は必ずエビデンスに基づいたものであることと、真っ向から否定したりせず、タイミングを見て伝えたりということを意識しています。最終的な目的は「患者さまの状態を良くすること」なので、薬剤師の意見を取り込んでもらえるような関係性を構築することも、大事な仕事だと思い取り組んでいます。

  • Q薬が飲みにくい患者さまに対してどのような提案をされていますか?
    A

    自分たちで実際に試した経験をもとにご提案すると喜ばれることがあります。例えば血圧が下がる難病の患者さまで、塩(塩化ナトリウム)8gを毎日飲まなければいけない方がいらっしゃいました。しょっぱいというのは苦い薬よりも辛いもので、どうしても飲めないと相談を受け様々な方法を検討しました。コストや手間の面も考慮し水に溶かす方法が一番ではないかとのことから、水:塩の割合がどの程度なら最も飲みやすいか薬局の皆で試飲した上で患者さまにご提案し、無理なく飲めるようになったということがあります。また別の例で、ご家族やヘルパーさんから「薬を飲ませにくいので錠剤を粉砕して欲しい」と依頼を受けることがよくあります。粉砕すると非常に苦いということを伝えた上で実際に(体にリスクのない薬の場合)飲んでもらうと、「これは飲めないね」と思い直されることもあります。薬の専門家としてこうしたことも必要だと思っています。

  • Q最後に、在宅医療に携わりたいと思っている学生さんへなにかメッセージをお願いします。
    A

    薬について専門的に評価できる唯一の存在が薬剤師です。「患者さまのために、薬剤師としてできること」を考えていれば、自然と薬について責任を持ち、かつ思いやりのある薬剤師として成長出来ると思います。
    他の職能では替えのきかない薬剤師の職能を十分に発揮して、地域の患者さまやお客さま、他職種の方から必要とされる在宅を共に行っていきましょう!

    ①出発前の入念な準備

    薬のチェックをしながらセットしていきます。

    カレンダーにセットした状態で施設へ運びます。

    ②在宅現場に行く為の必需品たち

    バイタルサインを採取するためにも最低限これだけは持っていたい必須アイテムたちです。

    ③次回訪問用の薬を作成

    1週間分をまとめて持って行くので入念なチェックは欠かせません。

    処方せんを元に薬の効果や副作用がないかアセスメントします。

    ④フィジカルアセスメントの確認

    便秘薬が屯服で出ている患者さまのため、どの程度飲んでいて、その結果腸の動きはどうかのグル音(腸蠕動音)確認しています。

    薬の効果がきちんと出ているか脈を測り確認します。

    血圧などから副作用などが起こっていないかアセスメントします。

    ⑤施設看護師と患者さまの情報を共有しています。

    患者さまの状態を良くするために、チーム内では唯一の薬の専門家として意見を求められます。