私は大学卒業後の３年間を製薬企業で勤めた後に、知り合ったドクター４人とクリニックを開業しました。開業から６年で患者数が１０倍に増え、院外処方せんにすることとなり、１店舗目の薬局を開設しました。２店舗目を開設した後に運営管理を行う株式会社アペックスを設立しました。

どこかで薬局経営を学んだ訳ではなく、クリニック時代に独学で会得した「経理」「経営」「保険請求」を元手に『患者様にとっての医薬分業は何か？』を常に考えながら、『医師とは違った視点』を大切にしながら薬局業務（サービス）を模索しました。

１９８６年の開局から「お薬情報書」を発行しましたが、当時は薬剤師がそこまで主導権を握ることは珍しく、近隣の院内投薬の医師からは批判を受けることもありました。

１９９４年からの「バインダー式お薬手帳」の導入と合わせ、時代の先取りができたと自負しております。また、１９９２年スタートの『在宅医療』では、いち早く「在宅医療材料・衛生材料」の提供を開始しましたが（２０１４年４月ようやく制度となりました）、予期せず６年間のクリニックで習得した「医科保険請求」の知識を地域の患者様やそのご家族に生かすことができた訳です。

将来の『成功』を絵に描き過ぎず、『徳』を追い過ぎず、今の境遇において患者様・お客様そして同僚の『役に立つ』ことを真剣に考え行動することで、自然と未来は開かれるものだと痛感しています。

薬局は患者様がそこに居るから存在するのではなく、『かけこみ寺』のような存在であるべきです。処方せんがなくても、なにか困ったことがあれば相談に来てもらえる、本当に患者様のお役に立てる薬局を作ろうと、処方せんが来る保証も無いなか、新しい薬局作りに挑戦しました。

何年も試行錯誤を繰り返し、徐々に地域の方々に「街のかかりつけ薬局」「何か困ったことがあればアペックスへ」と認識していただけるようになり、現在では様々な悩みをお持ちの方々に来ていただける街のコミュニティーファーマシーとなりつつあります。

しかしながら、調剤だけでは患者様の健康を全てサポートできるわけではないと思います。もっと、患者様の生活に入り込んだ『薬局サポート』が必要であり、患者様の生活を包括的にケアする医療と福祉との両立が不可欠であると考えます。

食事療法は健康に生きていくために大変重要な役割があり、薬剤師では知識不足のため、管理栄養士に活躍していただき、『健康増進』『疾病治療』『認知症対策』に貢献できる『薬局管理栄養士』を作り出すことに挑戦しています。

当社は『店舗数より機能数』を合言葉に運営してますので、薬剤師はその薬局の『顔』になってもらいたいという思いもあり、店舗異動はありません。

地域の方々と深い信頼関係を築き上げ、そのなかで薬剤師としてのやりがいや目的を、当社で見つけませんか？

自分のやりたいこと、新しいことにチャレンジしてみたい、という前向きな方と、是非一緒に働きたいと思います。まずは気軽に店舗見学にお越し下さい。